平川市の農業協同組合(農協)が、農家の女性を対象にした健康診断を行い、平均寿命の向上に寄与しようとしました。平川市の津軽みらい農協は1月16日、初めてこの取り組みを行い、50代から80代の会員の女性55人が参加しました。
この健康診断は、通常の会社員が受けるような定期健診の機会がない農家の女性を対象にしたもので、弘前大学が開発した診断方法を使用し、約1時間で健康状態や筋力などが把握できる内容でした。参加者は血圧や体の組成、野菜の摂取量などを測定しました。
特に注目されたのは、台に座って片足や両足で立ち上がって筋力を測定するテストで、参加者はバランスを崩しながらも懸命に立ち上がる姿勢が見られました。
健康診断後には講義も行われ、弘前大学大学院の教授が「病気になってからでは遅いので、自分の健康状態を知り食生活などに気をつけてほしい」と呼びかけ、参加者たちは真剣な様子で聞き入っていました。
60代の女性は「健診で野菜不足だと分かった。これからはトマトなどを意識的に摂るようにしていきたい」とコメントしました。
津軽みらい農協営農課の村上紀美子さんは「今回は女性を対象にしたが、今後は男性にも参加を呼びかけ、健診を広めていきたい」と述べました。