独アドラゴス、CDMOサービスに国内での生産拠点強化へ 年間30億錠を目指す

独アドラゴスファーマは、製薬会社からの薬の開発や製造を受託するCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)サービスを提供し、日本国内での生産拠点を拡充する計画を進めています。2028年までに、埼玉県川越市にある同社の工場に最大25億円を投じ、年間約30億錠の薬品を製造できるようにする予定です。

アドラゴスファーマは、ミュンヘンを拠点にし、20年前に設立されました。この企業は、フランスやドイツなど、複数の国に生産拠点を有しており、CDMOサービスを提供することで製薬会社と連携しています。CDMOは、製薬企業が新しい医薬品の開発や製造を外部に委託するサービスであり、効率的な分業体制を築く手段となっています。

アドラゴスファーマが日本での生産拠点を整備する背景には、創薬の高度化があります。製薬業界では、新しい薬の開発において高度な技術と設備が求められ、これに対応するためにCDMOサービスの需要が拡大しています。先端技術を活用した再生医療などの分野でも、CDMOサービスがますます重要視されています。

この投資により、アドラゴスファーマは埼玉県川越市の工場での生産能力を向上させ、年間30億錠の製品を供給できるようになります。これによって、国内外の製薬会社との提携を強化し、日本市場においても競争力を高めることが期待されます。