イスラエルがガザの「人道支援地域」を縮小、数十人が死亡、数千人が避難

イスラエルがガザ南部の都市ハンユニスにあるハマスの標的とされる場所に対して新たな地上攻撃を開始したことで、数十人のパレスチナ人が殺害され、さらに数千人が避難を余儀なくされた。

イスラエル国防軍(IDF)は月曜日、いわゆる「人道的地域」の規模を縮小し、ハマスが同地域に潜入しているという情報に基づき、パレスチナ人にハンユニス東部地区からの避難を命じると発表した。

CNNは、かつてガザで2番目に大きな都市だったハンユニスから、疲れ果て怒りに満ちたパレスチナ人が避難する様子を目撃した。彼らは立ち去る際、イスラエルだけでなくハマス、さらには他のアラブ諸国に対しても怒りを表明した。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は火曜日の避難命令を「混乱を招く」と非難し、「どの地域から退去しなければならないのか、どこへ行けばよいのかを民間人が知る時間を与えなかった」と述べた。

イスラエル軍のハンユニスへの地上侵攻は、ガザ北部のシュジャヤと中央部の一部で同様の作戦が行われた後に行われたもので、同地域ではハマスの再進出を阻止するため軍部隊が地域に再進入している。

この作戦による死者数は火曜日も増え続け、ハマスが運営する政府メディア局は、これまでに89人が死亡、263人が負傷し、200棟近くの建物が爆撃されたと発表した。

ハンユニスのナセル医療施設のスポークスマン、モハマド・サケル医師は火曜日、CNNに対し、病院は月曜日の朝から死亡したパレスチナ人75人の死亡証明書を発行しており、その大部分は女性と子供であると語った。サケル医師は、病院は200人以上の負傷者に対応しており、そのうち数十人が重症または危篤状態にあると述べ、死者数はさらに増えると予想している。

「わずか2時間で10万人近くの人々を避難させたいと想像してください。 「避難するには十分ではない。だから民間人の死亡者や負傷者が多いのも当然だ」とサケル氏は火曜日、CNNのジム・シュート氏に語った。

サケル氏は、手足を失ったり「全身火傷」を負った患者が多数入院しており、その中には子ども、女性、高齢者も含まれていると述べ、ベッド不足や物資不足のため、負傷者は「床の上で」亡くなっていると付け加えた。