気血水についてまなぶ

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気血水を漢方・漢方薬・薬膳の専門家が紹介します。漢方デスクでは、個別のタイプに合わせた様々な漢方の情報が見つかります。

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  • 気血水とは?
  • 気血水のタイプの分類
気血水とは?

気・血・水とは、東洋における仮想的な生理概念です。
漢方医学では「気・血・水」が体を機能させるために必要な要素であると考えられています。
人間の体は気・血・水すべてが体内を循環することによって、正常に働きますが、それぞれの絶対量が不足したり、滞って体の一部分に偏ったりすることにより様々な障害を起こすとされています。

「気」とは生命の源であり、簡単に言うと「エネルギー」と言い換えることができます。
また、「気」とは体中を巡るものと考えられています。
「血」とは、おおよそ今でいう血液のことであり、気とともに全身を巡り、各組織に栄養を与えます。
「水」とは、血液以外の体液一般を指します。
漢方医学では、生理的体液を津液(しんえき)といい、病的な体液を痰飲(たんいん)と呼びます。この、気・血・水の異常を、漢方デスクでは8つのタイプに分類しています。

気血水のタイプの分類

気の異常


「気虚(ききょ)」「気うつ・気滞(きうつきたい)」「気逆(きぎゃく)」「下焦の虚(げしょうのきょ)」

●気虚(ききょ)
エネルギーが全身的に不足していて、胃腸機能の低下などにより全身的に体力、気力のない状態です。

症状:元気が出ない、気力がない、体がだるい、疲れやすい、食欲・意欲がない、日中の眠気(特に食後眠くなる)など

用いられる生薬:人参(にんじん)、白朮(びゃくじゅつ)、黄耆(おうぎ)

用いられる処方:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、人参湯(にんじんとう)、四君子湯(しくんしとう)、六君子湯(りっくんしとう)など

●気うつ・気滞(きうつきたい)
気が巡らず、停滞していることにより様々な症状を引き起こします。

症状:頭重感、咽頭がつまる、胸苦しい、不眠、手足がだるい、抑うつ

用いられる生薬:厚朴(こうぼく)、紫蘇葉(しそよう)、香附子(こうぶし)

用いられる処方:香蘇散(こうそさん)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、大承気湯(だいじょうきとう)、小承気湯(しょうじょうきとう)など

●気逆(きぎゃく)
気の巡りに異常があり、気が上に行って突き上がる状態です。気は軽いという性質があるので、滞った気の行き場がなくなった場合に、気が上に突き上がってしまいます。

症状:のぼせ、動悸、頭痛、ゲップ、発汗、不安、焦燥感、顔面の紅潮用いられる生薬:桂枝(けいし)

用いられる処方:桂枝湯(けいしとう)、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)など

●下焦の虚(げしょうのきょ)
気の異常の中でも、先天の気(生まれた時に両親から受け継いだエネルギー)が不足している状態です。大人の場合は、加齢による衰えとも言えますが、お子さんにこの診断がつく場合もあります。

症状:下半身が冷える、疲れやすい、腰が痛い、トイレが近い、脚に力が入らなかったりしびれたりする、インポテンツ

用いられる処方:八味地黄丸(はちみじおうがん)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)など

血の異常


「血虚(けっきょ)」「瘀血(おけつ)」

●血虚(けっきょ)
「血」の異常の中でも、血が不足することにより、血の「栄養を運ぶ」機能が損なわれた状態です。

症状:爪が脆い、爪の変形、髪が抜ける、貧血、集中力低下、こむら返り、過少月経、皮膚のかさつき、白髪など

用いられる生薬:当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)など

用いられる処方:四物湯(しもつとう)、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)など

●瘀血(おけつ)
「血」の異常の中でも、栄養を運ぶ「血」の巡りが悪くなったために起こる病態

症状:口乾、痔、月経異常、唇や舌の暗赤化、色素沈着、静脈瘤、毛細血管の拡張、目の下のクマ

用いられる生薬:当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、桃仁(とうにん)、牡丹皮(ぼたんぴ)、芍薬(しゃくやく)、紅花(こうか)など

用いられる処方:桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)など

水の異常


「水毒(すいどく)」

●水毒(すいどく)
水毒とは、体内の水がうまく排出されなかったり、偏って分布することにより体の中にある水のバランスが崩れることで起こります。

症状:めまい、立ちくらみ、頭重感、乗り物酔い、悪心、下痢、むくみ

用いられる生薬:茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)、蒼朮(そうじゅつ)など

用いられる処方:五苓散(ごれいさん)、真武湯(しんぶとう)、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、木防已湯(もくぼういとう)、茯苓飲(ぶくりょういん)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)など

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