下焦の虚証(げしょうのきょしょう)についてまなぶ

証ってなに?

漢方の診断を始める前には「証(しょう)」を決定しなくてはなりません。
「証」とは西洋医学の診断で決まる「症」とどう異なるのでしょうか?
西洋医学の病名は病気の場所(たとえば肝臓)や病気の原因(例えばがん)を基にして付けられるものですが、漢方の証とは、病気を持つ人間の状態(もともとの体質及び病気に対する体の反応)を分類するものです。
極端な話、病気のない人を分類することもできます。
急性疾患の風邪を例に取ると、西洋医学では、風邪といえばこの薬というように、老若男女を問わず同じように治療します。
しかし、漢方では、同じ風邪でも日頃体力があるのか、胃腸は丈夫なのか、発症してからどのくらい経っているのか、汗が出ているのか、などというように、患者の状態に応じて事細かに治療が分かれます。
このように、同じ病名であっても本人の体質や状態を加味して「証」が決定されます。
西洋病名と「証」はお互いに影響し合いますが、基本的には独立したものです。
漢方デスクでは、「証(しょう)」のことを「漢方のタイプ」と呼んでいます。

どのような状態?

「先天の気」と呼ばれる「生まれつきのエネルギー」が不足している状態です。

代表的な自覚症状や特徴

基本的に歳を重ねることでこのタイプになることが多いですが、悪い生活習慣を続けることでもなることがあります。

症状としては以下が挙げられます。

  • 下半身が冷える
  • 疲れやすい
  • 腰が痛い
  • トイレが近い
  • 脚に力が入らなかったりしびれたりする
  • インポテンツ

意識すべきポイント

改善するには先天の気(生まれつきのエネルギー)の消費を最小限に留めること後天の気(飲食物から得られる気)を積極的にとることが重要です。

先天の気の消費を最小限に留めるには下記が有効です。

  • 下半身を温める
  • 疲れない程度に半身浴をする
  • 房事を過度に行わない
  • 寒い環境をさける
  • 過剰な労働はさける

後天の気を積極的にとるには下記が有効です。

  • 無理なダイエットは行わない
  • 適切な食習慣を続ける
  • 黒豆やくるみ等の下焦の虚を補う食材をとる

おすすめ生活習慣

先天の気の浪費を抑えるために、ツボを押したり下半身を温めることがおすすめです。

おすすめ食材

先天の気を補うような食材を積極的に摂りましょう。

おすすめ薬膳レシピ

おすすめツボ

このツボ押しで生まれ持った気の消耗を抑えます。

おすすめ読み物

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