企業内医師の74.9%が「健康経営に注力する企業が増加中」

メドピア株式会社の連結子会社であるMediplatは、産業医108名を対象に健康経営の実態調査を行いました。その結果、74.9%の産業医が「健康経営に取り組む企業が増えている」と実感しており、企業の健康経営への関心が高まっていることが分かりました。また、企業の健康経営に対する優先度についても、61.9%の産業医が「優先度は高い」と回答し、企業がこの取り組みに高い関心を寄せていることが明らかになりました。

調査によれば、企業が健康経営を推進するための取り組みとしては、「健康課題の把握(定期健診受診率、ストレスチェックなど)」が39.8%で最も多く、次いで「ワークライフバランスの推進」が28.7%、「ヘルスリテラシーの向上」「感染症予防対策」が27.8%で同率となっています。

一方で、「企業が健康経営を推進するにあたっての課題」については、「ワークライフバランスの推進」が32.4%、「健康課題の把握」が30.6%、「健康課題に基づいた具体的な目標の設定」が27.8%となりました。これにより、企業が健康経営を実践する上での課題が浮き彫りにされました。

企業が健康経営を推進する際、産業医は「メンタルヘルスケアの強化とサポート」が41.7%で最も重要と認識しています。次に「法令遵守・体制整備で長時間労働の是正やハラスメント防止など基礎の徹底」が34.3%、「運動や食事、睡眠指導などの健康推進プログラム」が33.3%と続きました。これにより、企業が健康経営を導入する際には、メンタルヘルスケアの導入が特に注力すべきポイントであることが示唆されています。